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小学校で英語教育が始まる…保護者として押さえたいポイントは?
子どもが小学校に入学すると、早ければ1年生から、遅くても3年生から英語教育が始まります。家庭によって英語への取り組みにはバラつきがあるため、今まで子どもに英語を触れさせたことがないような家庭では学習に不安を抱くものです。
とはいえ小学校の英語学習では、最初から難しい文法を学ぶわけではありません。算数が数字の数え方から始まるように、英語もまずはアルファベットや子ども用のシンプルな文構造からスタートします。子どもに不安が伝わらないように、小学校で学ぶ英語の内容を事前に把握しておきましょう。
今回は、小学校で習う英語の授業についてご紹介します。学年別に習う英語の目的や、家庭学習のサポート方法まで解説していきますので、小学校入学を迎える、あるいは迎えた子どもを持つ保護者はぜひ参考にしてくださいね。
小学校の英語の授業はいつから始まる?
小学校の英語の授業は2002年に開始された後、2011年には5・6年での英語教育が必修化されました。そして2020年からは必修化のスタートが3年生からに引き下げられています。つまり全国的にどの学校でも、遅くても小学3年生から英語の授業が始まるわけです。
小学校3年生の英語の授業は週に1コマ、年間で35コマです。ただし4年生までの英語はあくまで「活動」にカテゴライズされているため、成績として数値化はされません。
小学校で受ける英語教育の目的
小学校で英語教育を受ける目的は、おもに以下の2つです。
- グローバル人材の育成
- コミュニケーション能力の形成
子どもは大人と比べて、異国の言葉に対して柔軟な理解力を持っています。聞き慣れない言語でも音感や発音をつかみやすいため、小学校から学ぶことで国民全体の英語能力の底上げが期待されています。
また日本は海外諸国と比べ、グローバル人材の育成に遅れをとっている傾向です。海外で活躍できる人材を育てるための基礎作りとして、小学校の英語学習における年齢引き下げが効果的と考えられています。
学年ごとによる英語教育の目標
ここでは、小学校で習う英語教育の目標をご紹介します。小学校では学年によって英語教育の目的が異なるものです。小学校での学習ビジョンを把握することは、家庭教育のサポートにもつながります。学校教育と家庭教育との間で違和感のあるズレが生じないように心がけましょう。
3・4年生の英語教育
3・4年生の英語教育は「外国語活動」のコマで行われます。学習目標は、英語を聞く・話すを通じて、言語に慣れ親しむことです。自分の思考や感情を相手に伝えるために、基本的な文法を交えて英語の知識を深めていきます。
3・4年生の英語では、まず英語でコミュニケーションをとることに慣れる段階です。高学年で英語の知識を本格的に学び始める前に、英語を扱う行為や思考力、判断力を磨いていきます。つまり3・4年生の英語学習は、英語体験そのものに重点を置いているのです。
コミュニケーションや自己表現に必要な最低限の英語・文法は学ぶものの、知識としての定着は最優先ではありません。これからの学習過程で英語を効率的に学んでいくための土壌づくりという認識になります。
5・6年生の英語教育
5・6年生になると、いよいよ英語の勉強が本格的になります。学習目標は、日本語と英語の違いに気づいて知識として定着させることと、英語でコミュニケーションを図れるよう基礎的なスキルの習得・定着です。
中学での英語教育の準備期間でもあり、リスニング・スピーキング・ライティング・リーディングの4つの観点から、体系的に英語を学んでいきます。授業時間も3・4年生と比べて倍増し、英語に触れる機会が多くなります。
5・6年生では英語が活動から教科に変わり、数値による成績で能力が評価される形式に。検定教科書も使用され、語彙や文の構造、言語の働きなどについて学びます。実際に英語のコミュニケーションに使えるような、実用的なスキルが磨かれていくでしょう。
1・2年生から行う場合の英語教育
学校や自治体によっては、1・2年生から英語教育が始まる場合もあります。子ども用の絵本や低学年向けの読書を用いた簡単な英語のスピーキング・リスニングを通して、耳や口から英語の感覚を覚えていきます。
私立小学校ではネイティブ講師や外部講師が招かれることもあり、低学年のうちから本格的な英語に親しめるでしょう。英語が書かれたカードやイラストなどを使い、ゲーム感覚で英語を学んでいきます。
家庭でできる英語教育のサポート方法
ここでは、家庭でできる英語教育のサポート方法をご紹介します。英語を勉強する方法は小学校だけではありません。子どもが楽しく英語を学べる環境を提供し、ポジティブな気持ちでスキルを高めていきましょう。
同年代と学ぶ英語学習塾
同年代と学ぶ英語学習塾では、コミュニケーション能力を高めながら英語を学べます。子どもにとっての社会は小学校か家庭かに偏りがちであるため、違う学校に通う友達と関われることも大きなメリットです。
同年代の仲間がいることで英語学習へのモチベーションが上がり、勉強への取り組みが促されます。ただしグループ学習では、個人ごとのレベルに沿ったアプローチが難しい場合もあります。子どもの学習意欲や特性と相談しながら、グループか個別かを選びましょう。
オンラインの英会話スクール
オンラインの英会話スクールでは、通常の英語塾よりもフレキシブルで柔軟性の高い学習スケジュールが組まれています。子どもの理解度や進捗に合ったプランで進行してもらえるため、安心感のある授業を受けられるでしょう。
学習ゲームや教材ライブラリなど、オンラインならではの学習教材や環境が用意されていることも魅力です。通学の必要がないため、小学校から帰宅した後に自室やリビングなどリラックスできる環境で学べます。スクールや料金プランによって内容が大きく変わるため、目的に沿ったスクール・プラン選びが大切です。
ネイティブの英語に触れられる活動
小学校やスクール以外でも、ネイティブの英語に触れられる活動には積極的に参加しましょう。たとえば海外旅行やボランティア活動、英会話キャンプイベントなどが挙げられます。もちろんスクールを選ぶ際もネイティブ講師が在籍しているかを確認しましょう。
他にはネイティブスピーカーのポッドキャストを聞いたり、動画配信ライブに視聴者として参加したりするなどの方法があります。中でも海外のアナウンサーが朗読するニュースは、丁寧な英語が用いられているため教材としておすすめです。
苦手意識をつけないために!家庭の英語教育のコツ
ここでは、家庭内で英語を学習するにあたって、子どもが英語に苦手意識を持たないためのコツをご紹介します。子どもに英語を学んでもらおうとすると、つい保護者にも熱が入ってしまいますよね。子どもがプレッシャーを感じない環境を心がけつつ、無理のない方法でスキルアップを目指しましょう。
保護者も一緒に英語を学ぶ
子どもに英語の苦手意識をつけないためには、保護者も一緒に英語を学ぶことをおすすめします。子どもとまったく同じ内容を学ぶ必要はありません。目の前で保護者が学んでいる姿は、子どもにとって良いお手本になります。
また目の届く範囲に保護者がいることで不安が紛れ、子どもにとってわからない部分を質問できる環境も整います。子どもにとっての学習は「親に褒められたい」という意識が少なからず含まれるものです。進捗を評価してくれる保護者の存在は、モチベーションアップにつながるでしょう。
子どもが英語をアウトプットする機会をつくる
子どもが英語につまらなさを感じないように、得た知識をアウトプットする機会を定期的につくってください。手段の例として、ネイティブスピーカーとの交流イベントや、家庭での朗読、英語のペンパルづくりなどが挙げられます。
毎日の日記を英語で書いたり、洋楽の歌詞を覚えたりする方法もおすすめです。スピーキングもライティングもアウトプットには変わりませんが、両方のバランスを上手にとれるようにサポートしましょう。
「なぜ英語を学ばなくてはいけないのか」に答えられるようにする
子どもによっては、英語を勉強する理由がよくわかっていない可能性があります。特に英語教育を保護者が強いている構図の場合、子どもは学習に対する意欲を持てていないかもしれません。今一度、なぜ英語を学ばなくてはいけないのかを子どもと共有してみましょう。
子どもにとって、大人や社会はまだ遠い存在です。漠然とした「将来役に立つから」「社会に出たときに必要になるから」という返答ではなく、子ども目線に立った答えを用意しておくことが大切です。保護者がスムーズに答えられないと、子どもにとっての英語の重要性が下がってしまうでしょう。
小学生が英語を楽しく学ぶなら『Wonder Code』
今回は、小学校の英語授業の目的や、家庭学習のサポート方法などをご紹介しました。グローバル化が進む昨今では、最低限の英語スキルは社会人としての必須技能です。子どものうちから英語に親しむことで、キャリアアップや転職などの可能性も豊かになるでしょう。
何より子どもにとって、職業選択の幅が広がることは大きなメリットです。英語力は子どものコミュニケーションの輪も広げ、自分らしい人生を歩むための味方になってくれるでしょう。
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