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2020年から小学校で必修化されプログラミング。
プログラミング教室も年々増加していく中で「大人でも難しいことを子どもができるのか…」と疑問に思われる方もいらっしゃるのでは?
なぜ必修化したの?何が身につくの?習いごとには通うべき?
そんな疑問を解消していきます!

プログラミングはなるべく早くやったほうがいい

なぜならプログラミングは「プログラマーだけのもの」ではなくなるから

そもそもなぜ学校で必修化する流れになったのかについて、ざっくり解説します。

実は、日本の公教育は「なかなか変化しない業界」といわれるほど、変化を嫌う業界。
有識者がワイドショーで「日本の教育は遅れている!」と声高に叫んでいる様子を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな日本の公教育がどういう背景で「プログラミング必修化」に至ったのか。

まず、話を世界に広げてみます。
アメリカ元大統領が「プログラミング教育の重要性」について演説する動画を公開しました。

President Obama asks America to learn computer science

公開日を見てお気づきでしょうか。
そう、2013年に公開しています。今から何と9年前。
一方で日本の高校でプログラミング教育が必修化されるのは2022年度。
この間、ちょうど9年の差があります。

他にも、さらに前の1995年のインタビューで、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズは「プログラミングは一般教養として必要だ」とコメントしています。

9年前は、スマートフォンの普及率が50%程度でした。
今現在、ほとんどの方がスマートフォンを使用して生活しています。
9年の差というのは「国民の50%がガラケーを使っていた時代の日本と今」と同じくらい大きな差なのです。

なぜITスキルが必要になったのか。
背景には、Society 5.0という、内閣府が大々的に打ち出した構想が大きく影響しています。


「Society 5.0」とは?
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
引用元:内閣府HP(https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/)


つまり、今より更に人の生活を豊かにするために、IT技術を活用して社会課題を解決していきましょうという考え方です。
これまでの業務領域は、「プログラミング」といえばIT・エンジニア、「医療」ならお医者さんや看護師さん、「農業」なら農家さん、というイメージでしたが
これからは「IT×医療」「IT×農業」といった具合に、「IT×○○」の時代に突入していきます。

どの時代においても、各業界は日々進化を遂げています。
業務を遂行する前提として、ITスキルを持っていることが求められる時代になったということです。

スキル面だけじゃない!プログラミングを学ぶメリット

さて、プログラミングがいかに将来的に必要なスキルかを、お分かりいただけたのではないかと思います。

「将来必要なのはわかったけど、子どもの頃からプログラミングなんて理解できるのかな…」
次にそんな声が聞こえてきそうですね…わかります…私もそう思っていました…

しかし!もしかすると「プログラミング」というものを勘違いされている可能性があります。
プログラミングを学ぶことによって「コードを書ける」「機械の裏側が理解できる」などの利点もありますが、実はそれと同じくらい重要な(もしかするともっと重要な)メリットがあります。
しかも、幼少期から学ぶことで更なる価値が期待できます。

プログラミングを通して「非認知能力」を養う

某有名教育系雑誌でも取り上げられた「非認知能力」


非認知能力とは?
計算力や記憶力のような数値で測定できる能力に対し、コミュニケーション能力ややり抜く力、協調性といった数値で測ることが難しい能力の総称を指します。


なぜ今、このワードが注目されているのかご存じでしょうか。

実は、計算力や記憶力など、いわゆる学力として計測可能な「認知能力」よりも、コミュニケーション能力ややり抜く力といった非認知能力を幼少期から学ぶことのほうが、将来の社会的地位の達成や経済的な成功にいたるまで強く影響することが研究結果から明らかになったのです。

参考:志田実恵 幼児期の教育が重要といわれるきっかけ「ペリー就学前計画」とは
https://chiik.jp/articles/efdV0

そして今、非認知能力を育む手段として注目を浴びているのが「プログラミング」です。

プログラミング教育が幼児教育に大きく寄与している部分として「失敗前提のマインドをつくること」が知られています。

実は、プログラミングにおけるコーディングと呼ばれる作業は「サクッと書いて一発で正確!」というものではなく、何度も失敗し、繰り返し修正して正解にたどり着くというプロセスがあります。

それも、「どうせ失敗するからいいや」と適当にやるということではなく、何度失敗しても本気で取り組む、折れないマインドをつくるということ。

想像してみてください。

完璧に仕上げたつもりの企画書が会議で通らなかったとき、どう思いますか?
「あれだけ完璧にやったつもりだったのに…もうやりたくない…」と思ってしまいませんか?
なぜなら、失敗を前提としていないからです。

本気で取り組んだものであっても上手くいかない可能性があること、最終的に良いアウトプットが出ればよいことがわかっていれば、壁にぶつかっても「次!」と気持ちを切り替えてまたチャレンジすることができますよね。

このような失敗前提のマインドセットを期待できるのが「プログラミング」なのです。

英語×プログラミングを学べる教室を探す

難しすぎて子どもが挫折しない?

ポイントは「楽しみながら学べるかどうか」

小さなお子様がいらっしゃる方は、やはり「授業内容についていけるのか」が心配ですよね。
結論、お子様が楽しみながら長く続けられる仕組みを整えてあげることが大事です。

具体的に言うと、幼少期から「ドーパミンサイクル」を確立させることがポイントです。
ドーパミンは、楽しい時や心地良い時、達成感を感じた時に脳から分泌される物質です。
集中力や記憶力をUPさせる効果もあり、モチベーションの源泉ともいわれています。
ドーパミンサイクルを作ることによって、継続力を高めることができます。

プログラミングをゲーム感覚で学んだり、友達を巻き込んで取り組んだりというドーパミンが出やすい環境を整えてあげることによって、「プログラミング=楽しいもの」と認識し、継続することができるのです。

特にロボットプログラミングは、目の前で自分の指示通りにロボットが動くので、小さなお子様は「楽しい!」と夢中になりやすいです。

習いごとに通わせるべき?

まずは体験授業へ行くべし

もちろん習い事に通わなければプログラミングが身につかないというわけではありません。
ただ、「子どもが楽しめる環境づくり」の観点でいえば、仲間たちと一緒に学んだり、すぐに先生に質問できる環境がある習い事に通うことを推奨します。

しかし残念なことに、すべての子どもが通いたいと思えるプログラミング教室は存在しません。
各ご家庭のお子様が「通いたい!」と思える教室に通うのが一番重要です。

おすすめは「体験授業へ行くこと」です。
実際、プログラミングは体験してわかることが多く、教室のホームページやインターネットの口コミだけでは判断しきれません。
お子様が体験して「やりたい!」を引き出せた教室に通ってみるのがよいのではないでしょうか。

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結論

幼少期にプログラミングを学ぶのは「アリ」です。
ただ、お子様が「楽しい!」と継続できるような環境を整えることが重要です。
せっかく初めたプログラミングが「楽しくない…」の印象で終わってしまうのは勿体ないですし、一度苦手意識が生まれてしまうと、なかなかひっくり返すのは難しいです。

ぜひ、各ご家庭のお子様にあった環境でプログラミングを学んでみてください!

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